この度、多くの皆様のご協力をいただき有松整形外科を開院させていただくこととなりました。
私は25年以上、整形外科医として総合病院、専門病院で勤務、研鑽を積んできました。
外傷、整形外科全般を研修後、骨軟部腫瘍、大学院、専門分野として脊椎脊髄外科に進みました。
特にこの10年程は、診断や治療に難渋した多くの患者さんを
ご紹介いただき、診断治療に尽力してきました。
ご紹介いただいた患者さんの中にはかかりつけ医で診断治療が十分可能な疾患の方もみえましたし、
早急に専門病院での診断治療が必要な方もみえました。
かかりつけ医は大変重要な役割を担っています。
これまでの豊富な臨床経験で得られた知識と技術を活かして、
この地域の方々のかかりつけ医としてお役に立てればと思います。
環境に恵まれた緑区の中で、歴史的な街並みを残すこの地に開院できる
ことを大変光栄に思います。
有松天満社の杜を目の前に望み、陽当たりの良い場所です。
コロナ禍を経て、空気の良い場所・換気の良い建物にも留意しました。
有松の地に溶け込めるよう木造建築の設計を心掛けました。また体に優しい建物です。
皆様と協力して地域に根付いた医院になれるよう努力いたします。
何卒よろしくお願いいたします。
有松整形外科
院長 鈴木 喜貴
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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【午前】8:45 〜 12:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | / |
【午後】16:00 〜 19:00 | ○ | ○ | ○ | / | ○ | / | / |
外傷、一般整形外科疾患から比較的稀な疾患まで(先天性疾患、変性疾患、免疫疾患、症候群性疾患、内科疾患の骨軟部病変、腫瘍など)適切な診断、最善の治療方法を目指します。特に整形外科疾患の中でも脊椎脊髄疾患は専門性が高く、診断には十分な経験と知識を要する場合が少なくありません。小児から高齢者まで、稀な疾患から診断治療の難易度が高い疾患まで豊富な治療経験を有しており、可能な限り当院での正確な診断と治療方針の決定を目指します。
各種診断においてはX線以外にも超音波、MRI、選択的神経根ブロック、骨密度検査等が有用です。超音波は簡便で身体への影響がありません。腱損傷、筋断裂、軟骨損傷、関節水腫などの診断に有用です。また、当院ではMRIを導入しており、総合病院へ依頼することなく迅速に行えます。MRIは軟部組織や骨内の病変の描出が可能なため、神経、血管、筋、腱、関節疾患などの診断に有用です。また、X線で判定できない骨折にも有用です。特に脊椎脊髄疾患ではMRIにて神経病変を確認することができるため必須の検査と言えます。脊椎疾患における神経症状に対してはX線透視下での選択的神経根ブロックが診断、治療に有用な場合があります。神経根ブロックはリアルタイムに画像をみながら(X線透視装置や超音波)ターゲットとする神経に直接注射を行う手法です。
骨密度検査は精密で再現性の高いDEXA法を行える最新装置を使用して、腰椎と大腿骨頚部での骨密度判定を行います。加齢とともに骨密度は低下するため、高齢者の方、骨折既往のある方は検査をお勧めします。特に両親に骨粗鬆症のみえる方、閉経後の女性では定期的な検査をお勧めします。
急性期治療の原則は解剖的に正しい位置での固定、安静です。患部の出血、炎症、腫脹を抑え、組織の修復を図ります。骨折の場合、麻酔下に骨折の整復を必要とする場合もあります。ギプスやサポーターなどの外固定を行いますが、長期固定により筋肉、腱、靭帯、関節包などが硬くなります。そのため、関節拘縮や筋力低下を合併し機能低下をきたします。固定を外した後は、状態に応じて徐々にリハビリテーションを行い運動機能の回復を図ります。また、骨折、捻挫、靭帯損傷、肉離れなどに対して早期から物理療法を併用することで回復を早めることも有効です。整復困難な骨折や脱臼など、手術や全身麻酔が必要な場合は連携病院へご紹介させていただきます。
脊椎とはいわゆる“背骨”で、頭部から骨盤までを連結し、身体を支えることに重要な役割を果たしています。その内部には脊髄神経、末梢神経が走行します。そのため、脊椎脊髄疾患では、痛み(腰痛、頚部痛、背部痛)、姿勢障害、立位歩行障害、神経障害(しびれ、感覚障害、脱力、筋力低下、麻痺など)を伴うことがあります。整形外科疾患の中でも腰痛、頚部痛、神経症状は多くの方が経験する症状です。その原因となる脊椎脊髄疾患の種類は多岐にわたり、筋性疼痛、怪我、加齢変性から悪性腫瘍まで多彩であり、さらに小児の先天性椎骨奇形から高齢者の脊椎圧迫骨折まで幅広い年齢層を対象とします。脊椎疾患においてはMRIが大変重要な役割を果たします。特に神経症状のある場合やX線にて判明しない脊椎骨折、腫瘍などにおいてはMRIが必須となります。
腰部脊柱管狭窄症 / 椎間板ヘルニア / 腰椎分離症 / 変形性脊椎症 / 頚椎症性脊髄症 / 頚椎症性神経根症 / 側弯症(先天性・特発性・変性) / 骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折 / 化膿性脊椎炎 / 脊椎関節炎(膠原病) / 後縦靭帯骨化症 / 脊椎腫瘍(癌骨転移・原発性骨腫瘍) / 脊髄腫瘍 など
関節の痛みは日常生活に大きな支障をきたします。関節疾患は外傷性疾患、スポーツ障害、加齢による変性疾患、関節リウマチなど多岐に渡ります。小児のスポーツ障害では診断治療が遅れると障害を残す危険性もあるため早い段階での診断が必要です。加齢による関節疾患の頻度は高く、特に肩関節周囲炎は多くの方が経験する疾患です。症状は同じでも原因は様々で、石灰沈着性腱板炎、腱板断裂、二頭筋腱炎など多岐に及びます。診断に応じて治療方法を選択しますが、関節疾患では疼痛により関節周囲の組織が拘縮を来し、多くの場合、可動域制限を合併します。制限された関節での動作は不自由で痛みを伴います。そのため、可動域獲得のためのリハビリテーションも必要となります。関節症では軟骨損傷を来している場合があり、後述のPFC-FD療法の適応となる場合があります。
肩 | 腱板損傷 / 石灰沈着性腱板炎 / 関節唇損傷 など |
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肘 | 上腕骨外側上顆炎 / 肘部管症候群 など |
手関節 | ケルバン腱鞘炎 / TFCC損傷 / キーンベック病 など |
手指 | 手根管症候群 / ばね指(狭窄性屈筋腱炎) / へバーデン結節 / ブシャール結節 / CM関節症 など |
股関節 | 変形性股関節症 / 臼蓋形成不全症 / 関節唇損傷 / 股関節炎 / ペルテス病 / 大腿骨頭壊死 など |
膝関節 | 変形性膝関節症 / 半月板損傷 / 靭帯損傷(前十字靭帯・後十字靭帯・内側側副靱帯・外側側副靱帯) / 鵞足炎 など |
足関節 | 変形性足関節症 / アキレス腱炎 / 有痛性外脛骨症 など |
足部 | 足底腱膜炎 / 扁平足 / 外反母趾 / 内反足 / 外反足 など |
先天性疾患(先天奇形など)、脳性麻痺などに伴う関節障害、脊柱側弯症、スポーツ障害、骨腫瘍などがあります。小児特有の病気や成長を考慮した治療を考える必要があります。わずかな変化でも慎重に経過を追わなければならない場合があります。理由は成長と共に変形が進行してしまうことがあるためです。適切な治療の時期を逸する危険があるため、医師から経過観察が必要である旨を伝えられた場合には中断せずに定期受診することが重要です。
スポーツ障害 | 離断性骨軟骨炎 / 疲労骨折 / 野球肘・肩 / 靭帯損傷 / 半月板損傷 など |
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関節疾患 | 先天性股関節脱臼 / 臼蓋形成不全症 / ペルテス病 など |
脊椎疾患 | 先天性側弯症 / 特発性側弯症 / 腰椎分離症 など |
足部疾患 | 扁平足 / 開帳足 / 内転足 / 内反足 / 有痛性外脛骨症など |
腫瘍 | 骨腫瘍(原発性骨腫瘍 / 血液疾患) など |
加齢に伴い骨量は徐々に減少していきます。骨粗鬆症が進行すると軽微な外傷で骨折を発症する場合があります。特に脊椎圧迫骨折、大腿骨転子部骨折、大腿骨頚部骨折、脆弱性骨盤骨折、橈骨遠位端骨折、上腕骨頚部骨折の発症頻度が高くなります。これらの疾患では入院、手術治療を要する場合も多く、肉体的にも経済的にも大きな負担となります。さらに、これらの骨折を繰り返すことがあります。特に脊椎骨折は骨折椎体数が増えるにつれ、新規骨折の発症頻度が高くなっていきます。入退院の繰返しや骨折部の長期固定による体動制限により、身体機能が衰える場合があります。骨折予防には骨粗鬆症の早期診断、治療開始が重要です。特に女性では閉経後に骨密度が急激に低下し始めます。閉経後は定期的な骨密度測定をお勧めします。また、柔軟性や運動機能の向上により転倒や大けがを防ぐことも重要です。関節の柔軟性など運動機能の改善に取り組みましょう。
骨の強度を高めるには運動は必須です。足腰に体重をしっかりかけることが重要です。また、カルシウムの吸収には活性型ビタミンDが必要です。ビタミンDは紫外線により体内で生成され、腎臓で活性化されます。日光浴不足や過度の紫外線対策をすることによりビタミンD欠乏となることがあります。不足している場合には医薬品で活性型ビタミンDを内服します。内服の活性型ビタミンDは医薬品のため医療機関での処方が必要となります。骨粗鬆症治療薬は大きく分けて骨を作る細胞を刺激する薬(注射剤)と骨を破壊する細胞を抑える薬(注射剤、内服薬)に分かれます。骨密度、骨折既往の有無などにより治療薬を選択します。
運動器を治療対象とする整形外科において、リハビリテーション治療は極めて重要です。関節拘縮、筋萎縮、柔軟性の低下から発症する痛み、機能障害に対しては薬物治療単独での回復が望めないことが多く、リハビリテーションを必要とします。リハビリテーションでは施術による理学療法と干渉波や牽引の機器等を用いた物理療法を行います。関節拘縮や筋力低下、柔軟性低下などの運動機能低下に対して柔軟性の改善、筋力アップ、体の使い方や日常生活での指導などを行い、機能回復を目指します。医療機関で行うリハビリテーションだけでは不十分なため、自宅で行うストレッチなども重要です。
PFC-FD療法はご自身の血小板に含まれる成長因子を抽出し、損傷部位に投与することで組織の自己修復促進、炎症を抑える最新治療です。ご自身の血液を約50ml採取して精製加工してから損傷部位に投与するため、投与までに数週間を要します。軟骨損傷(変形性関節症)、靭帯損傷、腱損傷などで効果が認められています。詳しくは医師にご相談ください。保険適応外のため自費診療となります。
一緒に働いていただけるスタッフを募集いたします。
勤務時間・待遇などは下記のとおりです。
みなさまのご応募をお待ちしております。
〈理学療法士〉
※賞与あり(年2回予定)
木曜午後・土曜午後・日曜・祝日
年末年始・夏季休暇、有給休暇
※試用期間3ヶ月間あり
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採用人数に達し次第募集を締め切ります
随時
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